■ダマスカス・ローズの香りをぜひどうぞ!
バラが最も香り高いのは早朝。 その朝に摘まれ、ぜいたくに使った逸品です。
モロッコ・ムゴナの香り高い朝摘みのダマスカス・ローズをひとビンになんと60輪、たっぷりと使いゆっくりと丁寧に蒸留したハンドメイドのばら水です。
■朝摘みの薔薇を使う
薔薇の収穫は、早朝の涼しい時間だけに限られます。
なぜなら太陽が高く昇り、気温が上がると、その香りはどんどん揮発し薄くなってしまうからです。
花の季節には、私達の工房に薔薇を届けてくれる契約農家の人々も、香り高い花を収穫するため一家総出で朝方の畑に出て薔薇を摘みます。
花が完全に開ききる前の八分咲きのものが最も香り高いため、この時間の花を選んで摘むことにもこだわります。
■シンプルな製造工程
朝摘みばら水の製造工程は至ってシンプル。
朝摘みの薔薇を選別し、蒸留、できたばら水をボトリングしお届けしています。
しかし、シンプルだからこそ、1つ1つの工程を丁寧な手作業で行うことにこだわります。
■薔薇の選別
選別作業では、香りに苦味や酸味がでないように、枯れた花や葉などを1つ1つ手作業で取り除きます。古い花や傷んだ花が多いと、酸味の強いばら水になり、葉が多いと青臭い匂いが強くなるためです。緩く閉じたまだ若い花は1つずつ手で開いて使用し、若い蕾は取り除き、工房のテラスでドライローズにします。
■伝統的な水蒸気蒸留
1回に生産するばら水の量は、使用した花と同じ重さのみとすることを原則とし、薔薇の状態、香りを確認し、花の香りが薄い場合にはそれより少ない量のばら水を作ります。
それは大体100mlの蒸留につき花を60~66輪ほど使う量になります。
「朝摘みばら水」には、一瓶に60輪の薔薇のエッセンスが入っていることになります。
ばら水のような芳香蒸留水は一般的に、精油の副産物と考えられていますが、モロッコやチュニジアでは、あらかじめ芳香蒸留水をつくることを目的にします。
もちろん、朝摘みばら水も同様です。
蒸留したばら水を数日保管すると、表面にうっすらと油膜が張ります。
薔薇の精油です。精油を取り分けないため、朝摘みばら水には、わずかに精油も含まれることになります。